お弁当作り用の冷凍食品のCMかと思ったら、家具のイケアのCM、ということに気が付くまでに4回ほど見ないといけませんでした。ちなみにこれだけでなく、男性バージョンもあるようです:
まず突っ込みどころとしては:
「弁当や、荷造りにこだわる人が、なぜ部屋を整頓できないのか。」
ということ。まぁそれで、気に留まってしまったわけなのですが。ちょっとCMの構成に無理がある。もちろんそういう違和感を利用するというのはCMの手法としてあり得るのですが、どうもそれが演出上活きていないというか、最後のメッセージに落ちきれていない。『ああ、そういうことね』という人に言わせたいところだが、どうも突っ込みたい気持ちを刺激するほうが先行するイメージ。
さらに、深読みすると、2つの疑問が:
1)個人を2人フィーチャーしているということは、単身者か夫婦のみをターゲットにしているようだが、それは今の経済状況を踏まえたときに正しいターゲティングなのか。
CMというのは往々にして、ユーザーイメージ、つまりそのブランドや商品が想定する「使って欲しい人物像」を規定してしまう傾向にあります。そういった中で、単身者を切り出して、その人の「収納問題」をメッセージの核にすることは、売り上げにつながるのだろうか。この経済状況を踏まえると、『ああ、部屋を片付けたいなぁ』という欲求を持つ単身者はどれくらい居るのだろうか。それよりも、『少しでも安くていいもので、生活環境に彩りを加えたい』とか、『毎日大変だけど、ちょっとしたいいもので明るい気分になりたい』とか、そういう気持ちにスポットを当てるほうがいいような気がします。
2)「手に届くよいデザイン」を売りにしているブランドなのに、あまりにもカテゴリー一般なベネフィットにメッセージを寄せていて、日本のブランドと似たような見え方になっていないか。
日本上陸時にさまざまなPRなどで創り上げられた、「北欧デザインが、手ごろな値段で手に入る悦び」というイメージを持っていたイケアというブランドが、顔を変えてしまったということ。今回は、「家具を買うこと」の基本的なニーズを取り上げているだけで終わってしまっているばかりでなく、「お値段以上」というメッセージで有名な某企業ブランドと思いっきりかぶってしまった。HPを覗くと、やはり整理整頓をキーメッセージに設定している。これはグローバルで決めたことなんだろうか。
せっかくテレビで広告を始めたのに、それ以前にテレビ広告無しで作り上げたブランドのイメージを(それだけでもマーケティング的にはすごいことなのに)、大きな投資で変えるほどの強さと意味を感じられません。
ちょっと残念なケースです。
2 件のコメント:
>荷造りにこだわる人が、なぜ部屋を整頓できないのか
それ、、俺っす。w
出張でも旅行でもスーツケースのパッキングは30分以内で終わらせ、自分なりにキレイに詰めていると自負してます。
一方で、部屋は。。。CHAOS。。
あれ?!
また、CMコンセプトに関しては、同感です。
個人的には広告の素人なので、なんとも言えませんが、IKEAたるブランドならば、世界共通のコンテンツで良いと思うのですが。。
(変にローカライズするのではなく)
あと、IKEAはこういう状況を打破したほうがいいのでは?と思うだす。さすがチャイナ。w
http://www.latimes.com/business/la-fi-china-ikea25-2009aug25,0,7736661.story
>Cw/Wさん
おお、そういう人がいましたか!まぁアナタほどの旅人になれば、効率よく準備するパッキングの術は必要でしょうかね。
チャイナ記事、サンクスです。バキウケですね。そう考えると日本は多少平和でしょうかね。ご指摘の通り、世界で展開するキャンペーンなのであれば、まぁ良い事なんでしょうけれども、ちょっとローカライズのしかたがね、無理気味ですかねぇ。。。ちなみにyoutubeを見ると、関連画像が結構シビレますよ。
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