
今日もいつもながらに日帰りで大阪に出張。最近ワイフから貰ったiPod nano (3rd gen)で音楽を良く聞いています。まぁ水平飛行になってからしか聞けませんが、30分ほどマイミュージック・ワールドに浸れる幸せな時間。
帰りの機内は、いやに疲労感が頭の中を支配していたので、ジャズを選択。最近はHerbie Hancockの80年代のアルバムなんかが気に入っているんですが、ほぼ満席の機内で疲れをほぐすにはちょっと合わないので、何にしようかなと思いながらチョイスしたのが、このJackie McLeanによるNew Soil。
ジャッキーの魅力はその独特なサックスの音色。アルトサックスは基本的に画一的な音がするんだけれども、ジャッキーの音はブルージーで枯れた感じが際立っている。時にはうめき声にすら聞こえるくらいに本当に独創的。これは吹き方なのか、それともサックス自体のせいか、はたまた神様の技なのかは解らないけれども、どんな有名なアルトサキソフォニストを聞いたところで、ジャッキーの音色は唯一無二だ。このNew Soilはそんなジャッキーのブルーノートレーベルにおける初リーダー作。まだまだハードバップが勢いのある時代だったから、基本的にバップ色が強いのだけれども、やはりその中でもブルージーなジャッキー節がたまらない。疲れた頭には痺れる調子が心地よかった。我ながら、ナイスチョイス(笑。
僕がジャズを聞きはじめたのは、大学に入るか入らないかの時。まぁ当時は僕の歳で「ジャッキーが好きだ!」なんて奴は周りにいなかったから、大人の人によく珍しがられた。そうなると調子にのって手当たり次第にジャズのCDを買っては聞き、気に入らなければ中古買い取りに出して、また新しいものを買う為の資金にしていた。珍しがってくれる大人の中に、仲良しの同級生がバイトをしていた青山のイタリアンレストランのマネージャーがいた。友達がバイトをあがってから良く遊びに出かけていたのだけれど、たまにその友達のあがりが遅くなることもあったので、そういう時はお店のバーカウンターで待たせてもらっていた。そんな時にそのマネージャーは、お金のない大学生の僕にお酒を飲ませてくれたし、ご飯も時には食べさせてくれたりした。僕はもともとそんなにお酒が飲めなかったのだが、ベルモットが好きでよく飲ませてもらっていた。そういう時に、「ベルモットにはレモンを絞るのが一般的だけど、あえて何も入れない、っていうのもありなんだぜ」なんて事を教えてくれたのもそのマネージャーだった。そんな彼は昔ジャズマンだったらしく、僕のにわかジャズ知識も良く耳を傾けてくれたし、更に色んな事を教えてくれた。何よりもそのマネージャーと、ベルモットを飲みながらジャズ談義が出来る自分が、なんかちょっと大人な気がして嬉しかったのを覚えている。だから僕の中ではジャッキーとベルモットはセットで、心地よい記憶として頭の中に残されている。
帰りの飛行機でジャッキーを聞いていたら、そんなジャズ・ラーニングの記憶と、苦くて甘いベルモットの味が脳裏によみがえってきた。今思うとあのレストランに友達がバイトしていなかったら、僕のアダルト・エジュケーションは今ほど豊かになっていなかっただろうな、と思う。小林君に感謝。
でも、今日は車で羽田にいったから、飲めなかったんだなぁ、ベルモット。。。家にも無いしね。
3 件のコメント:
Jazz初心者なので、参考になりますた♪
またJazzネタ、お願いしますよ!先輩!
>basa
元気か?!
ジャッキーに興味があるなら、二枚お勧めしましょう。ひとつは彼がサイドマンを勤める、Sonny Clarkの"Cool Struttin'"って言うアルバム。ソニーはピアニストだけど、このアルバムはアメリカ本国よりも日本で大ヒットしたアルバムで、ジャッキーのサックスがしびれるアルバムです。もうひとつはジャッキーのリーダー作でその名の通りブルーな音が魅力の"Bluesnik"って言うアルバム。だからと言ってブルーでスローな曲ばかりではないので、お試しを。
Cool Struttin'
http://www.amazon.com/dp/B00000IL28
Bluesnik
http://www.amazon.com/dp/B000005HC6
>mac
香港アクションスターはベタでんがな!(笑
へぇー、麹町にジャズ喫茶なんてあったんだ、いけばよかったなぁ。モンクとコルトレーンなんてまた王道でいいね。モンクはちょっと独創すぎて俺は追っかけられなかった。コルトレーンは幾つか持ってるんだけど、マイルズ・デイビスの自伝で『あいつは上手いプレーヤーだったけど、いかんせんクソ真面目な奴だった』ってマイルズが書いてたのをみて、ちょっと評価が下がった(爆
Jazzな緩みって、いいよね。
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